保護犬出身、野犬の仔めぐちゃん
「一頭でも救える命があるのなら」我が家に迎えて1年と2か月が経過しました。
私はたくさんのことを学びました。
野犬は人との暮らしに慣れるまで時間がかかる。
分かっていたつもりでしたが、予想外の反応に驚かされることも多くて、今でも上手くいかないことの連続です。
めぐちゃんの現在地…
まだまだ怖いことがたくさんです。
何が怖いかって、一番怖いのは私たち人間です。
お散歩中に人の気配を感じただけで、その場から必死に逃げ出そうとします。
今でも人がいるところは落ち着いて歩けません。
毎日のようにSNS には迷子犬の情報が上がってきます。
その説明書きには「臆病なので追いかけないでください」の一文が添えらているのをよく見かけます。
じっくり読んでいると、めぐちゃんと同じ保護犬出身の野犬の仔が多いと感じます。
脱走されたら見つけることは困難でしょう。
私は間違っていました。
お出かけ好きだったわぐちゃんのように、めぐちゃんもいろんなところにお出かけして、お散歩を楽しんでもらいたいと考えていました。
わぐちゃんが好きだった向日葵畑やコスモス畑に連れ出したこともありました。
お花を見て喜んでいるように見えるときもありましたが、そこにはたくさんの人が居て、必死に逃げ出そうとすることもありました。
水が怖い子供をプールや海で泳がそうとしたら、余計に水が怖くなってしまいますよね。
私がしていたことは、これと同じです。
リードも首輪もハーネスも怖がっていました。
めぐちゃんと早く一緒にお散歩したいと私は焦っていました。
お散歩なんて、知らない場所だし、人間は居るし、リードは付いてるし、もうパニックですよね。
過ちを繰り返して、野犬の気持ち、めぐちゃんの気持ちがようやく少しずつ分かるようになってきました。
人の居ないところまで車で移動して、お散歩の練習が日課になっています。
今は安心できる場所も見つけて、めぐちゃんがようやくお散歩の楽しさに目覚めてくれてるところだと感じます。
我が家に迎えて1年と2か月…
明日への扉がそっと開きました。
今がとても大切な時間だと感じています。
この扉の先に、最高に幸せな未来が見える気がします。
今より幸せを感じてもらえるように諦めません。
もっとめぐちゃんの気持ちを分かるようになりたい!
めぐちゃんのペースに合わせて寄り添い続けます。
めぐちゃんが安心できる場所で歩き続けます。
いつかきっと、野犬だったことを忘れてくれる日まで☆